地下空洞調査(防空壕等)

●ポイント
空洞調査は、先ず空洞規模や現地条件等を考慮し、非破壊的に実施できる物理探査(地下レーダー探査、二次元電気探査、浅層反射探査法、マイクログラビティ探査等)を適切に提案・実施し、空洞位置の特定を行います。
次に検出された異常個所でボーリング調査を行い、各種孔内計測機器を用いて空洞の内部状況や規模(幅、高さ、長さ、方向)を正確に計測します。
また、得られた各調査結果を取りまとめ、空洞の充填量を求めるとともに対策工の提案を行います。



◆下記調査(特殊地下壕対策事業 坂之上一丁目地区 調査業務)を施工しました。





各調査の計画と探査計画

調査項目
地下レーダー探査

調査の概要
・地下の反射記録を測定する・反射波の乱れから空洞を測定する・地表面の凹凸が激しいところは無理

探査計画
空洞推定箇所に測線を設定
電気探査(比抵抗映像法)

調査の概要
・地盤の比抵抗分布を測定する・空洞が存在する場合は、高い値が検出される

探査計画
空洞推定箇所に測線を設定
重力探査

調査の概要
・地下の重力異常個所(密度構造の違い)を測定する・空洞が存在する場合は、周囲より低重力として検出される

探査計画
調査範囲を5m~10m間隔にグリッド状に測点を設定
ジオトモグラフィー
レーザープロファイラー

調査の概要
・ボーリング孔間及びボーリング孔と地表間で測定 (詳細調査)

探査計画
空洞の規模、広がりを把握
ボーリング調査
サウンディング

調査の概要
・空洞の位置が深い場合(10m)や硬い地盤の場合は、ボーリング調査が主体・ボーリングの掘削孔径は80~100mm程度

探査計画
物理探査の結果から異常箇所を数ヶ所抽出し、空洞の確認調査を行う


ERROR!!

◎地下レーダー探査による地下壕検出記録例



◎孔内レーザー距離計による地下壕の形状把握



◎孔内CCDカメラによる地下壕内部の状況撮影



◎電気探査(比抵抗映像法)による空洞個所推定例(断面図)



◎重力探査による空洞個所推定例(平面図)


2016年12月21日