調 査 手 法 事 例

1  地下水調査(水源開発) 5  土壌汚染・地下水汚染調査
2  トンネル調査(比抵抗映像法) 6  埋設農薬調査
3  トンネル調査(高精度弾性波探査) 7  ため池老朽化調査
4  地下空洞調査(防空壕等) 8  SDL水位計による地下水位調査



  トンネル調査(比抵抗映像法)
ポイント
     トンネルの設計・施工のための地質調査は、計画トンネル沿いの地質分布状況・地質構造に応じて調査
     方法、数量を決める。
     各種の調査結果は、総合的に地質解析を行い地山評価を行う必要がある。

主な調査方法
 ・地表地質調査 ---- 地表状況、岩質、地質構造、断層破砕帯等を把握
 ・ボーリング調査 -- 地質・岩質状況、地下水状況を直接把握
 ・弾性波探査 ------ 速度値より、地質・岩盤状況・断層破砕帯を把握
 ・電気探査 -------- 比抵抗分布より、地質・岩盤状況・断層破砕帯を把握
 ・湧水圧試験 ------ 地山の湧水圧・湧水量等の地下水に関する情報を把握
 ・孔内載荷試験 ---- 地山の弾性係数、変性係数を把握
 ・室内岩石試験 ---- 岩石の力学的性質・物理的性質を把握

各調査の計画位置と目安数量
調査項目 計画範囲・位置 数量(目安)
地表地質調査 ・トンネル計画路線沿い(縦断方向・横断方向)
・坑口部は緩い土砂が厚く分布していることもあり詳細に踏査
トンネル計画路線周辺(横断方向100〜200m程度)
ボーリング調査 ・トンネル坑口部。
・規模の大きい断層破砕帯部
・土かぶりの薄い箇所
・掘削速度は、原則として施工基面以深3m程度確認
・坑口部に土砂が厚く分布する場合は、水平ボーリング実施
坑口部に1〜2本程度。地質的問題箇所でも実施
弾性波試験 ・トンネル計画路線沿いに実施
・坑口部(横断方向)に設定
・規模の大きい断層破砕帯、変質帯が分布する箇所
・地表部に溶岩等が分布する場合は不向き
坑口部は100m程度設定
受振点間隔は原則として5m間隔
電気探査 ・トンネル計画路線沿いに設定
・坑口部(横断方向)に設定
・地下水の分布と状況を把握できる
・未固結地山、シラス地山、変質帯地山では特に有効
探査範囲は、トンネル施工基面までを十分にとる
湧水圧試験 ・地下水の多い地山で実施
・トンネル天盤上部付近で実施
1ボーリング孔につき2箇所で実施
孔内水平載荷試験 ・トンネル施工位置付近で実施
1ボーリング孔につき2箇所で実施
室内岩石試験 ・トンネル施工位置付近のコア資料を利用
・一軸圧縮試験、超音波伝播速度(P波、S波)、単位堆積重量試験
1ボーリング孔につき2箇所程度
地質毎、岩級区分毎



◎電気探査(比抵抗映像法)による探査例

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