当地区の地すべりは規模も大きく地下水位も高いため、抑制工としての排土工や押さえ盛土に加えて、地下水低下工法も計画されている。さらに,Bブロックでは、所要抑止力が大きいため抑止杭も併用される。地下水低下工法は、地すべりブロック中央部で集水井7基、末端部で排水ボーリング7カ所が計画されている。抑止杭は、φ508mm、t=48mmの厚肉鋼管が使用される。また、押さえ盛土の末端には井桁擁壁を設け、地下水が速やかに排出される構造が採られている。一方、切土法面や盛土法面は厚層基材吹付工などによって植栽され、周辺自然斜面との調和が図られている。